アーティスト名 | THE BLUE HEARTS(ザ・ブルーハーツ) |
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収録アルバム | BUST WASTE HIP |
タイトル | 情熱の薔薇 |
リリース | 1990年 |
THE BLUE HEARTSの情熱の薔薇を初めて聴いたのは、
高校生の頃です。
今の様に、サブスクもYoutubeもないので、
レコードショップにて、シングルCDという、
今となってはよくわからないものを予約して、
ただ、愉しみに発売日を待ち、
当日、時は来たりとばかりにヘビロテするというのが愉しみだった頃の話です。
THE BLUE HEARTSの情熱の薔薇は魂に刺さる
当時、何故だか?
ブルーハーツを好きだと言うと、
なんだか少し馬鹿にされる様な、
雰囲気がありました。
今となってみれば、この曲は自分にとって、
間違いなく素晴らしい作品なのだけれど、
アンパンマンとか、ドラえもんとか、
皆にとって分かりやす過ぎるがゆえに、
その時それを愉しんでいると、
マウントをとってくる奴が現れてるという事がありました。
娘の話を聞いていると、今でも変わらず、その感じはある様です。
良いものは良いだけなのに、人は勝ち負けが好きなようで、
同じ時代をただお互いに、生きているだけですから、
本来、上も下もない訳で、その差の感覚がない方が楽だし、
摩擦のない日々がおくれることは間違いないのですが、
人間はこの上下感覚が好きです。
飽きる事のない、遊び道具なのでしょう。
音には文字とは違なった、
パワーがある様です。
音を理屈にするならば、
ドという音は、
発信源からドが飛んできて耳に入る訳ではなく、
発信源のドと耳が共振した結果、
人は、ドを知覚している訳です。
1hzは1秒間に1回振動する事で、
ド(ピアノの中心のド)は261.6hzです。
つまり1秒間に261回の振動を知覚している事になります。
人間の耳は20?20000hzしか知覚出来ないので、
曲というのは、その範囲内での、
音の色々な並べ方を、
愉しんでいる訳です。
↑ほら、文字だけでは全く愉しくないでしょ?
という事は、
音には、
気持ちの良し悪しを生む、
文字だけとは違う、
パワーがあるのでしょう。
曲中に『心のずーと奥の方』という歌詞が出てきます。
おそらくこの歌詞の示すものを、わざわざ文字にするなら、
それは『魂』
なのだと思います。
音を聴いて、気持ちいいと感じているのは、
自分の思考ではなくて、
おそらく、この魂だと思うのです。
だが、魂は全く見えません。
現在の科学では証明しようが無いのですが、
人々全員が何となく、色々と日々、
知覚しているのにも関わらず、
それをはっきりと理解する事が出来ないのものなのです。
そのよく分からないものを、
震わせるものが音楽にはあるようで、
たかだか、この3分程の音の重なりに、
人は色々、多種多様な感情を味わう訳です。
甲本ヒロトは自分にとって、
とても魅力的な声をしてます。
それこそ、心のずーと奥の方に届く声です。
本当かどうかは分からないのですが、
好きな話があります。
甲本ヒロトが自殺しようとして、
1人部屋で震えていた時、
TVにダウンタウンの松本人志が写っていて、
今!自ら命を絶とうとしているその瞬間、
その番組中での彼のトークで、
思わず笑ってしまったらしく、
ヒロト「笑えるって事は、まだ、なんとかなるんじゃね?」
と思って、自殺を思いとどまった、
そんな話があります。
後日、ヒロトは、
松本人志を題材として、
日曜日の使者 という曲を書を創ったとの事ですが、
この日曜日の使者を聴くと、
そんな話もあるのかもしれないな、
と素直に思えるのです。
ポジティブとネガティブ、
陰と陽、
生き死に、
そんな中での色々な気持、コントラストを味わうのが、
人生の醍醐味なのでしょう。
ちなみに、ポジティブの周波数は、
144,000hz。
1秒間にだいぶ震えないといけませんね。
最新の科学をもってしても、
ミクロの世界、マクロの世界共に、
95パーセント前後はまだほとんど分かっていないと言われているので、みえている事よりも、
みえない事の方がボリュームが多いのでしょう。
5%程度しか理解していないのに、
あたしが正しい!おいらが正しい!
といつまでも争いが絶えないのが、
今日現在の、人間の姿です。
あんたもいいけど、おいらも良いでしょ?
って言えた時、
心に薔薇が咲くのでは?
なかなかいない、
自他一体的な感覚を持った人の創った、
素敵な曲だからこそ、
情熱の薔薇は売れたのでしょう。
THE BLUE HEARTSの情熱の薔薇の歌詞
永遠なのか本当か 時の流れは続くのか
いつまで経っても変わらない そんな物あるだろうか
見てきた物や聞いた事 いままで覚えた全部
でたらめだったら面白い そんな気持ち分かるでしょう
答えはきっと奥の方 心のずっと奥の方
涙はそこからやって来る 心のずっと奥の方
なるべく小さな幸せと なるべく小さな不幸せ
なるべくいっぱい集めよう そんな気持ち分かるでしょう
答えはきっと奥の方 心のずっと奥の方
涙はそこからやって来る 心のずっと奥の方
情熱の真っ赤な薔薇を 胸に咲かせよう
花瓶に水をあげましょう 心のずっと奥の方
見てきた事や聞いた事
今まで覚えた全部
デタラメだったら面白い
↑ここ数年で、どうやらこれからこれが本当になるかもしれませんね。